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すべての感情は2022.02.02
新しい年が始まるとともに新型コロナウイルス感染は第6波に突入しました。この2年間、感染症にまつわる様々な変化に対応し続け、当初のような衝撃や動揺こそないものの、今しみじみとわいてくるのは徒労感や漠然とした疲れかもしれません。生きていく中で、気持ちのアップダウンはつきもので、それをやり過ごす術を、皆それぞれに持っているでしょう。友だちとおしゃべりする、少し遠出をする、お酒を飲みに行く、スポーツをするetc。日々小さく自分を回復させながらなんとかやり繰りしていた日常が、その術を封じられ、自分でもよくわからないままに気分が沈んでしまったり、気力が出なくなったり、そういうことが普通に起こっています。
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不安とのつき合い方に関するワークショップを振り返って2021.12.24
こんにちは、カウンセラーの伊藤と河合です。 あと1週間ほどで2021年も過ぎていきますね。今年も先行き不透明な1年間、よくがんばりました。 さて、今回は、12/3(金)に開催したオンラインワークショップ「こころの筋トレ法ー不安とは何か?どう対処するか?ー」を振り返りながら、お話をしていきたいと思います。
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考えの視点を増やすワークショップを振り返って2021.09.29
こんにちは、カウンセラーの伊藤と河合です。 今回は、9/3(金)に開催した、オンラインでの認知再構成法のワークショップをテーマに、少しお話していきます。
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五感で今を感じる2021.08.20
こんにちは、カウンセラーの伊藤です。 最近は暑くなったり涼しくなったりと、気候にも波がある日が続いていますが、 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 セミの声を聞きながら、前よりも和らぐ暑さに、 ほんの少しずつ夏から秋へ、季節が移っていく感じがしています。 皆さんはどんなところに季節を感じるでしょうか?
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対処法の選択肢を増やすワークショップを振り返って2021.07.09
こんにちは、カウンセラーの河合と伊藤です。 今回は6/18(金)に開催したオンラインWSについて、 申し込まれた皆さまにいただいたアンケートを元に、振り返っていきたいと思います。
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「コンポジション」からの連想2021.06.22
モンドリアンという名前にピンと来なくても、「コンポジション」と名付けられた一連の作品は一度はどこかで目にしたことがあると思います。赤、白、青、黄などのカラフルな四角形が、太くて黒い線で区切られて配置された絵です。おしゃれで、モダンなイメージでしょうか。無機質で冷たい印象を持つ人もいるかもしれません。 先日、23年ぶりに新宿で開催されているモンドリアン展を見に行きました。代表作の一つである「大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション」(以下、「コンポジション」)も出展されていました。
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『一つぶよ』2021.04.16
一つぶよ まど・みちお ぼくらの まえへと つづき そして うしろへと つづく えいえんの じかん ぼくらの そとがわへと ひろがり そして うちがわへと ちぢまる むげんの うちゅう きりがない はてがない さいげんがない どこまでも どこまでも どこまでも の なかの ぼくらよ 一つぶよ と おもうことだけは でき それだけしか できないのだとしても その それだけよ 一つぶよ!
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分離不安について(ご両親へ)2021.02.28
こんにちは、カウンセラーの榎本です。 卒業、修了の季節です。 学生相談所を利用してくださり、在学期間内に相談を終える方には、「何かあったらまたいつでもどうぞ」と声をかけることがあります。しかし、卒業で利用を終える方には、そうすることができません(利用対象は在学生のみなのです)。 カウンセラーは、たくさんの応援と励まし、いくらかの心配な気持ちを込めながら、毎年学生さんを見送っています。そうしながら、私はご両親が子どもたちを大学に、社会に送り出されるときの心持ちと重ね合わせてみたりもします。
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リラクセーション・ワークショップを終えて2020.12.25
こんにちは、カウンセラーの伊藤と河合です。 この春からのドタバタの毎日で、相談員コラム、大分お暇をいただいておりました。 ゆっくりになるかもしれませんが、こちらでの発信も、また少しずつ再開できればと思っています。 今回は、これまでと毛色が異なり、ペアでお届けさせていただきます。 今年2回開催させていただいた、オンラインでのリラクセーションのワークショップをテーマに、 少しお話させていただければと思います。
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出会うこと、対話すること2020.05.15
こんにちは、カウンセラーの河合です。 いつの間にか季節が移り変わって、最近は初夏だなと感じる日もあるように思います。 今年の春は卒業式も入学式も残念ながら挙行できませんでしたが、とにもかくにも、新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。 直に集って語り合うことが難しい状況の中で新生活を始めるのは、非常にストレスフルなことであったろうと思います。いつもとは違うやり方でつながりを探すことになるでしょうし、ごく普通の当たり前にあったであろうサポートを得るにも苦労することになるかもしれません。困難な時だからこそ工夫をこらして、ひとりきりにならないようにできたらいいなと思っています。学生相談所も何かお力になることができるかもしれません。困った時はどうぞ遠慮なくコンタクトしてください。
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「人生にとって何が大切か」かけがえのないもの2020.04.14
こんにちは、カウンセラーの首藤です。 私たちカウンセラーと学生さんが出会う大切な場所である相談所が活動休止となり、想像もしなかった日々が始まっています。当たり前と思っていた毎日が、場所が、人との関係が、実は不確かな状態のうえにあったことに気づかされ、そのかけがえのなさにどう向き合ってよいのか分からず、戸惑っている自分に気づきます。このような時、私たちは何をどう考えたらいいのでしょうか。この出来事によって、変わるもの、変わらないものとは何なのでしょうか。
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不確実な時間のためのメッセージ2020.04.08
先の見通しが持ちにくい中で日々を過ごすしかないときが、時々あります。もしかすると受験生のときはそうだったかもしれませんね。大きな怪我をしたときや、自分や家族の闘病生活をしなければならないときもそうでしょう。就職活動に苦戦しているときも、進む道を決めかねているときも、頭の大半がいつも晴れない状態かと思います。また、各種の災害や、経験したことのない危機が起こっているときも、自分次第で先を見通せる状況ではなく、不確実な時間が続きます。なんとなくでも自分の明日の生活が予測できることは、知らず知らずのところで心理的健康を下支えしているのだと、あらためて思います。だからこそ、日常と呼べるこの想定が揺らいでいるときには、生活の隅のささやかなことでいいのでせめて自分のいつものお決まりの行動は維持し、小さな選択を自分の好きな選択にして、気持ちの拠り所を作りましょう。