12月に入りぐっと寒さが増してきました。ここから1~2ヵ月は学位論文執筆や卒業研究の追い込み時期ですね。研究を論文として形にすること、期限内に成果物を提出することのプレッシャー、馴れない営みを完遂できるかという不安を抱えながら過ごすこの期間は、やりがいもありつつ、なかなかにストレスフルだと思います。まさにその渦中にいる皆さん、自分が納得できるよう乗り切れることを願っています。
あるいは、自分自身ではなく、研究室やサークルなど、先輩、後輩たちが頑張っている姿を目の当たりにしてる人もいるでしょうか。もし、身の回りの人たちが苦労している様子に気づいたら、そんな人たちのサポーターになりませんか。と言っても仰々しく何か特別なことをする必要はなく、自分にできることを可能な範囲で、無理のないよう差し出すくらいのサポートが、ちょうどいいかもしれません。
サポートにはいくつかの種類があります。
道具的サポート…形のあるものや具体的なアドバイスなど
情緒的サポート…共感、励まし、勇気づけなど
情報的サポート…必要な情報や知識を教えるなど
所属的サポート…交流する、一緒に時間を過ごすなど
評価的サポート…行動や考えについて肯定的な評価を与えるなど
たとえば具体的には、遅くまで実験している先輩に缶コーヒーを差し入れる、研究室のゴミ捨て当番を替わってあげる(道具的サポート)とか、進捗遅れ気味の後輩に「大丈夫、焦らないでやっていこう」と励ます(情緒的サポート)とか、役立ちそうな文献を紹介したり(情報的サポート)、コンビニまで買い物につきあったり昼食を一緒にとったり(所属的サポート)、「いい具体に進んでると思うよ。もう一歩!」と執筆中の後輩に声をかける(評価的サポート)等々です。
長い自粛生活を経てリアルなキャンパスライフへ移行してきたとはいえ、コロナ禍がもたらした大学環境の変化は、直接間接に人と人との距離を広げてしまい、困っている人が目に留まりにくくなりました。自分の身近に少しだけ気を配ってみませんか。