こんにちは、カウンセラーの伊藤です。
最近は暑くなったり涼しくなったりと、気候にも波がある日が続いていますが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
セミの声を聞きながら、前よりも和らぐ暑さに、
ほんの少しずつ夏から秋へ、季節が移っていく感じがしています。
皆さんはどんなところに季節を感じるでしょうか?
夏でいえば、青い空にもくもくした白い雲の感じ、
ミンミン・ジーっといったセミの声、
素足でベランダに出た時の乾いた、ほんのりあたたかい感覚、
(今は機会が減ってしまいましたが)プールの匂いやお祭りで色んな出店の匂い、
はたまた、かき氷やアイスキャンデー、鰻など、夏定番のご飯かもしれません。
こんな風に、私たちは五感を通して、季節を感じているわけですが、
忙しいときや余裕のないときには、ついつい五感を置き去りにすることが多くなります。
頭の中の考えや目の前の作業、あるいは特定の感覚に注目しすぎて、
不安になったり、苦しくなることがあるかもしれません。
特に最近は、このコロナ禍や悲しい・つらいニュースが多いことが続いている分、
五感を活用して過ごす、というのは、「それどころじゃない!」と思う方も少なくないのではないでしょうか。
もちろん1つのことに集中して、それでうまくいっている時には、そのままキープが大切ですが、
かえってしんどくなっている時には、少し他のことに意識をずらしてみてもいいかもしれません。
今回の話に関連した心理療法のテクニックの1つに、五感それぞれについて、
「何が見えるか?」「何が聞こえるか?」「どんな触感(温度・質感など)か?」など、
5つずつ探していく練習もあったりします。
中学の頃、先生に「つらくなった時には、上を見てみて」と言われたことが印象に残っています。
思考の渦や苦しい体の感覚すべてから、100%のシフトは難しいですが、
ちょっとだけ顔を上げてみる・ちょっとだけ目線を他のことに向けてみるだけでも、
ほんの少し、何かそのあとの展開が変わるかもしれません。
顔の上げ方、シフトの仕方などについて(もちろんそれ以外でも)
困ったなという時には、お気兼ねなく、相談所も含めて、ご活用ください。