妖怪にようかい?

2016.03.16

こんにちは、カウンセラーの田中です。
このコラムは結構好きなことを書いていいようなので、今回は私の好きなものについて書いてみたいと思います。

みなさん、妖怪って好きですか?
ここ最近ブームになってる感じもしますよね。水木しげるさんにしかり、妖怪ウォッチにしかり…。
私は妖怪が好きなのです。
水木しげるさんが描いてきたようなキャラクタライズされている妖怪たちの造形ももちろん好きなのですが、それよりもなぜ妖怪が生まれてきたかということにとても興味を持っています。というのも、妖怪は「不思議だな」「なんか変だな」「怖いな」という人のこころがあって初めて生まれてくるものだからです。
夜道に怖いな~と思って帰っていると道端の電柱の影が恐ろしい生き物のように見えたり、
一人ぼっちで心細く留守番しているときに外でびゅーびゅー吹いている風の音が恐ろしい化け物の鳴き声に聞こえてきたり。
そうやって、生活の中のなんだかはっきりしない領域に人のこころが妖怪を見出していくのです。

だから妖怪について知ることで、そこに人々のこころを垣間見ることができます。
基本的には怖いこと、よくないこと、不吉なことの表象として妖怪は描かれるのですが、
どこか生き生きしていて、時にユーモラスな感じもあり、そういうところに私はなんだかとても惹かれます。
人々は何を恐れ、喜び、畏怖していたのか、そういった人間の生の一片に触れられる通路を妖怪たちは提供してくれるのでしょう。
そう思うと、現代の妖怪ってどういうものだろう?と興味がわいてきます。

あなたにとっての妖怪ってなんですか?

(私の面接室にも妖怪みたいなやつらがたくさんいます!)