夢について

2015.09.01

こんにちは。カウンセラーの江上です。暑かった8月が終わり、今日から9月ですね。短い夏が終わろうとするときは何となく寂しい感じがしてしまいます。皆さんは今年の夏の思い出は作れましたか?

今回のコラムでは「夢」について書きます。

私は夢の話をするのが好きで、友人や家族に夢の話をもちかけることが多くあります。その中で思うことは、夢というのは人によって実に様々だなあということです。人によってドラマのようにストーリ性のある夢だったり、色彩の豊かな夢だったり、とても抽象的で分かりづらい夢だったり…。とても不思議だなと感じます。「夢はあまり見ない」という人もいますよね。

年齢によっても見る夢が違うような印象があります。私自身、大学生の時はたくさんの夢を見ましたが、ここ数年は回数が激減してしまいました。その中でも見る夢には、今の年齢や自分の置かれている状況に関わりそうなものが多いような気がしています。

夢はその人が実際に体験したこと、出会った人、見たり聞いたりしたこと、想像したこと、読んだものなどが素材になっているとされています。その人自身の性格や、認知能力なども関連しているようですし、最近では脳科学による分析も盛んのようです。

心理療法の中には夢と深い関わりがあるものもあります。精神分析の創始者であるジークムント・フロイトが、夢にはその人の無意識の不安や葛藤、願望などが出てくると言い、その夢を解釈することによって、その人の無意識を意識化していくことが重要だと主張しました。また、夢の内容だけでなく、その夢を見てその人がどんな連想をしたか、どんな感情を抱いたかなどの体験を聴きながら見た夢を再構成していくこともまた意味があるとされています。

夢は私たちにとってとても身近なものですので、あまり深く考えずに、話題の一つとして親しい人と夢について話してみるのはどうでしょう。新しい気づきや発見を得ることもあり、なかなか興味深いですよ。