一緒に先延ばしを克服してみませんか

2023.05.21

学生相談所では、2022年度に初めて先延ばし克服のためのワークショップを開催しました。昨年度のワークショップはレクチャーを主としたもので、Sセメスター・夏休み・Aセメスターに合計6回でのべ400名の学生さんに参加していただきました。

(ワークショップの内容は東大生向けYoutubeでも公開し、基本コース実践コース合計で約400回再生されています。)

ワークショップに参加してくださった皆さん、Youtubeを視聴してくださった皆さん、その後先延ばしとうまく付き合えているでしょうか。あるいはワークショップやYoutubeのことは知っていたけど何となく億劫で参加や視聴を先延ばししてきた学生さんもいるでしょうか。

今年度、新たに「今度こそ先延ばしを克服する」グループを立ち上げることにしました。

このグループは、昨年度ワークショップへの参加やYoutube動画の視聴はしてみたけれど、それでも先延ばしに悩まされている学生さん向けのものです。(もちろんこれからYoutube動画を見て参加する方も歓迎します。)

先延ばし克服のためのヒントや工夫はすでにワークショップやYoutubeであれこれお伝えしてきました。ワークショップの最後は、皆さん一人一人に「今日から始めましょう」と呼びかけて締めくくりました。

ただ、締めくくった当人がこんなことを申し上げるのも大変後ろめたいのですが、一人で新たなことを始めるのはなかなか大変なことだと思うのです。そこで、先延ばしに取り組んでみたい人同士で集まってみて、一緒に試行錯誤を試してみようと思いました。

私自身も、誰か他の人を巻き込んだり関わったりしているときに比較的先延ばしとうまく付き合えていることが多い気がします。

たとえば「また先延ばししてしまった…」と愚痴を聞いてもらったとき、「手を付けないと迷惑がかかってしまう」と気づいたとき、「今日中に送ります!」と相手に宣言したときなどです。

実際に先延ばし克服にグループで取り組んだ研究でも、グループプログラムの中身もさることながら、グループのメンバー同士が交流したことそのものが先延ばしの改善に寄与した可能性が指摘されています。*

そろそろSセメスターも折り返し地点に近づいてきました。一緒に先延ばしを克服するための試行錯誤に取り組んでみませんか。

ワークショップの詳細はこちらです。ご参加お待ちしています。

*Otermin-Cristeta, S., & Hautzinger, M. (2018). Developing an intervention to overcome procrastination. Journal of Prevention & Intervention in the Community, 46(2), 171–183.