臨床研究のお知らせ 2017年5月 その1

2017.05.19
コミュニケーション・サポートルーム

研究課題

「若者の高校適応と大学適応の実態調査」

研究責任者

渡辺慶一郎(東京大学学生相談ネットワーク本部)

本研究の目的

文部科学省が高大接続システム改革会議を開催し、その最終報告のなかに「答えが一つに定まらない問題に自ら解を見出してゆく力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を強化するなど具体的な指針が示されています。高校と大学のスムーズな接続が重要な課題であることは論を待ちませんが、若者の学校適応については充分には分かっていない状況です。この研究は、特に高い知能を有する現役の高校生と大学生を対象に、認知機能や心理状態、生活の質(Quality of Life)を明らかにして、高大接続を含めた学生支援の基礎的な資料を得ることを目的としています。

研究の方法

参加して頂く高校生あるいは大学生には、心理検査(WAIS-Ⅲ)と質問紙(GHQ30、QOL-26、AQ日本語版)にお答え頂きます。ご家族には、ご本人の幼少期のことや現在の生活について伺います(PARS、Vineland-Ⅱ日本語版)。データは個人が特定されないよう数値化して統計的に処理します。

研究の期間

2017年6月から2018年3月末まで

個人情報の取り扱い

個人情報の保護、プライバシーの尊重に努力し最大限の注意を払います。得られたデータは、氏名・住所・生年月日など個人が識別され得る情報を取り除き、どなたのものか分からないよう匿名化した上で解析します。その結果に意義があれば、学会や論文誌等で発表する予定です。

研究参加への同意

この研究にご協力いただくかどうかは、あなたの自由意思に委ねられています。事前に書面でご説明差し上げますが、一旦同意された後でも撤回することが出来ます(ただし、解析結果として既に公開されたデータにつきましては、同意を撤回された場合においても破棄することができませんのでご理解下さい)。

研究参加に際しての利益と不利益

この研究が、個々の皆様に即座に有益な情報をもたらす可能性は、現在のところ低いと考えられます。また、ご協力いただけないことで、皆様の不利益に繋がることは一切ありません。

その他

この研究は、東京大学倫理審査専門委員会の承認を受けて実施するものです。また、研究中に得られたデータで精神医学的な診断をご本人に付与するものではありません。なお、この研究に関する費用は、東京大学の運営費と寄付金から支出されています。ご意見、ご質問などがございましたら、下記までお寄せください。

お問い合わせ先

渡辺慶一郎
東京大学学生相談ネットワーク本部
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
Tel: 03-5841-1946
E-mail: wwatanabe-tky■umin.ac.jp
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