不安とのつき合い方に関するワークショップを振り返って

こんにちは、カウンセラーの伊藤と河合です。
あと1週間ほどで2021年も過ぎていきますね。今年も先行き不透明な1年間、よくがんばりました。
さて、今回は、12/3(金)に開催したオンラインワークショップ「こころの筋トレ法ー不安とは何か?どう対処するか?ー」
振り返りながら、お話をしていきたいと思います。

*伊藤より*
今回のワークショップは、25名の方にご参加いただきました。
アンケートにご協力くださった方もありがとうございます。

アンケートの中に「『不安がないから大丈夫』ではなく『不安になっても大丈夫』を目指す、というのが心に残った」
「不安を真に受けないようにするというのが参考になった」といった不安とのつき合い方に関する心構えについてのお声をいただきました。

不安という感情は、私たちを焦らせたりソワソワさせたりと、何だか不快にさせてきます。
つい不安を「取り除きたい」「なくしたい」という思いがよぎることって、少なくないのではないでしょうか。

ただ、一方で、不安があるからこそ、
危険を避けられたり、大事な約束を守りやすくなったり、
パフォーマンスの質を上げるもうひと押しになることもあります。

なので、「不安をなくして大丈夫」という目標というより、
「不安になっても大丈夫」という目標の方が、良いトコどりで、勝算も高くなります。

とはいえ、自分にとって不安なことにトライするのは、とても勇気がいることです。
だからこそ、下記の3つがコツです。

①(筋トレと同じように)できそうなことから、ちょこちょこ試してみる
②不安をあえて“おおごと”にしない・不安をいなすような声かけをしてみる
(例:「へえ~」「あ、そう」)
③不安なことにトライした後は、どんな結果でも、まずトライした自分をほめる
(例:よく頑張った自分!、おつかれ!、まじ偉すぎだわ…)

特に③は、ついついスルーしがちですが、
私たちにとって、1つ1つのトライは、なりたい自分や目標に向かう1歩であるからこそ、
その後のモチベーションのためにも、そこに向かう時間をとった自分に、
労いの一言やプチご褒美も用意していただけたら嬉しいです。

皆さまの日々のトライを陰ながら応援しております。
また、トライにあたって、困ったことやわからないことがあれば、
お気兼ねなく、ご相談くださいね。

*河合より*
今年度3回目のオンラインワークショップですが、初めての試みとして、時間を60分から90分に延ばして実施しました。
30分のゆとりは体感として意外に大きく、いつもは走り抜ける感じでしたが、
レクチャーもディスカッションもゆったりと行えたように思います。

今回のワークショップでは認知行動的な手法で不安を和らげる対処をお伝えしました。
これをすれば誰でもたちまち不安が減りますといった類のものはありませんが、
それぞれに合うやり方を各自トライ&エラーで探っていただければいいなと思います。

個人的な話で恐縮ですが、わたしは2021年、自宅で地道に筋トレを続けました。
最初は張り切って1日20分ノンストップのメニューを組んで毎日やっていたのですが、1か月弱で飽きてしまうのです。
そしていつまでこれをやらなければならないんだ?と自問自答して嫌になって1週間ほど何もしないという
自分の傾向がつかめた時点(半年かかりました…)で、考え方を変えました。
健康維持のために一生続けよう、飽きたらメニューを変えられるように5分×3のパターンをいくつか用意しよう、というように。
もう少し続けて、習慣化できればいいなと思っているところです。

心の筋トレも、自分の傾向を探ることと自分に合うやり方を模索することが肝かなと思います。
やってみて、わからないことや聞きたいことが出てきたら、どうぞ遠慮なくお問い合わせくださいね。

わたし自身は精神分析的な志向を持って臨床に取り組んでいるので、自分の不安がどこから来ているものなのかを探求することのお手伝いもできるかと思います。
ご関心のある方のお役に立てれば幸いです。

「明らかに必要なことは、不安の正体を教えてくれる何ものかをみつけることである。-S・フロイト『制止、症状、不安』」

年の瀬のこの季節、どうしても焦りや不安がよぎることが多いかもしれません。

ご自身にとって、「頑張りたい」「こうありたい」の気持ちがあるからこその感情ではありますが、
ほんの一言でも、「今年一年おつかれさま」と自分への労いの言葉をかけてみたり、
自分の心と身体をケアしてあげるための時間もおとりいただけたら嬉しいです。

学生相談所は2022年も皆さんを応援しています。