「人生にとって何が大切か」かけがえのないもの

こんにちは、カウンセラーの首藤です。
私たちカウンセラーと学生さんが出会う大切な場所である相談所が活動休止となり、想像もしなかった日々が始まっています。当たり前と思っていた毎日が、場所が、人との関係が、実は不確かな状態のうえにあったことに気づかされ、そのかけがえのなさにどう向き合ってよいのか分からず、戸惑っている自分に気づきます。このような時、私たちは何をどう考えたらいいのでしょうか。この出来事によって、変わるもの、変わらないものとは何なのでしょうか。

 

 

そんなことを考えながら、とりあえずできることはないかと、刺繍を始めてみました。布に見本を写し取り、シンプルなステッチを繰り返すだけですが、不思議と心が落ち着いてきました。同時に、さまざまなことが頭に浮かんでは消えていきました。過去の歴史のなかで、似たような危機を人類はどう乗り越えてきたのだろう?カミュの『ペスト』を読み返してみるべき?生とは?死とは?自分にとって大切な人は?その人たちとどんな話をしておきたい?ふだんできなかったあんな話やこんな話を今こそしておくべきなのかもしれない・・・。

 

 

「コロナ禍(か)」という言葉が広まりつつあるようです。大きな災いは私たちの大切な日々の営みを圧倒的な力で捻じ曲げ、切り裂き、変えてしまいます。災いが爪痕を残して去った時、そこにはどのような世界が広がっているのでしょうか。そのプロセスのなかで、コロナ禍のあとで、一人ひとりにできることとは一体どのようなことなのでしょうか。どういう自分でありたいか、何を大切に生きていきたいかを、じっくりと見直す時間に充てたいと、私自身は考えています。同時に一瞬一瞬のかけがえのなさを味わい、ささやかな喜びを大切にしたいと思っています。よろしければみなさんも、この時間をいつもとは違うことを考え、学び、向き合う時間にあててみてください。ふだんできない話をしたり、自分自身に問いかけたり、大切なことや人たちについて考えてみてください。みなさんが今考え、学び、向き合った経験が、今後の世界を変えていくかもしれません。
お会いできていない一人ひとりのことが気にかかっています。皆さんの存在がいつの間にか、私たちカウンセラーの生活や心の一部となっていることに気づかされます。心でつながっていることを信じて、再会を待ちたいと思います。